安保法制が強行採決されてから1年。十分な国民的議論も踏まえないまま、「駆けつけ警護」の新任務を負った自衛隊の交代部隊が、2016年11月にも南スーダンへ派遣されようとしている。
「駆けつけ警護」は、「警護」と言いつつ、実際には武器を持って戦闘行為に参加することに他ならない。「駆けつけ警護」にあたる自衛隊員は、戦争に巻き込まれる可能性が飛躍的に高まる。
そんな自衛隊が派遣されようとしている南スーダンは、どんな場所だろうか?
政府軍と反政府軍が武力衝突を繰り返し、何万人もの罪もなき人々が殺害され、街が壊され、悲惨を極める現状を伝える映像が、ここにある。
これから紹介する映像は、米俳優のジョージ・クルーニー氏らが設立したセントリー(見張り)”という調査団体が制作したものである。IWJは、同団体の許可を得て日本語字幕を付した。字幕つき動画を特別掲載したので、ご覧いただきたい。
2016年7月には首都ジュバで大規模な武力衝突が起きたにも関わらず、稲田朋美防衛大臣は南スーダンの現状について、「武力紛争が新たに生じたということではない」と強弁を続ける。
「武力紛争が生じたということではない」は、本当だろうか? ぜひ、動画を御覧いただき、お考えいただきたい。